将来就くことになる仕事を選ぶとき、一番に目に付くのは、業界で活躍している著名人の存在である。
彼らは、業界を代表する人物として、その活動内容が世間に注目される。
しかし、業界で著名な人物は、業界の中ではレアケースである可能性が高いという点について、把握しておく必要がある。著名人のように働きたいと希望してその仕事を選んだとしても、実際の仕事内容とは異なるといったことがよくある。
それは、ネットワークエンジニアの中でも、業界で名の知れているエンジニアの仕事ぶりは、必ずしも業界内において普遍的なものではないことが要因としてある。
特にネットワークエンジニアは、裏方としての仕事内容が多く、表立って注目を浴びる性質のものではない。実際には、実直で地味な働き方が主流である。このような仕事内容の実際を把握した上で、それでもネットワークエンジニアとして働きたいと考えるのであれば、その仕事を選ぶ価値が十分にある。
仕事選びでは、あまりに高望みする事にはリスクがある。理想と現実の違いに本人が苦しむことになる。しかし一方で、仕事に携わる以上は、いつか業界の中で著名人になりたいという野望を持つことは有意義なことである。
ネットワーク開発の業界で活躍する著名人は、その業界の普遍的な人物ではなく、目指すべき目標として捉えることが望ましい。
そうすれば、現実に沿った働き方ができ、目標を持って仕事に意欲を持つことにもなる。